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2023年3月1日
痔の治療について
一人で悩まずに、それぞれにあった治療を行いましょう!
【痔のタイプ】
痔は、大きく分けて3つのタイプがあります。
・イボ痔(痔核)
・切れ痔(裂肛)
・はしり痔(痔瘻:じろう)
【イボ痔(痔核)】
男女ともに最も発症する方の多い痔です。
◯外痔核
外側にできる痔です。便の排出には問題にならない場合がありますが、座ったり押したりすると痛む場合があります。出血は少ないです。
◯内痔核
内側にできる痔です。軽度の場合は、肛門の内部に痛みもないため全く気づかない方もいますが、症状が進行すると排便時などに外に飛び出してくることがあります。飛び出すほどに切れて出血することもあります。
〈治療〉
症状の軽いものなら、まずは保存療法(手術をしない治療法)で治療を行います。
〈外科的療法〉
当院では、痔核結紮法(じかくけっさつほう)による治療を行います。
①麻酔:痔核の周辺に局所麻酔を注射で打ちます。
②手術:痔核を外に引っ張り出します。たるんだ皮膚を含めて痔核の真ん中に針糸を通し、左右に分けて患部をクルリと囲みます。
③結紮(けっさつ):通した糸をきつくしめます。痔核へ血がいかなくなり、徐々に壊死していきます。
④1週間後:壊死した痔核が1週間前後で取れます。痔核が取れた後の創面を軟膏や座薬で保護し、傷がふさがれば完治となります。
【切れ痔(裂肛)】
肛門が切れてしまうことにより起こります。男性より女性の発症率の高いものになります。
※切れ痔の人はイボ痔を発症している可能性も高いので要注意!
〈治療〉
切れ痔は、いきんだり硬い便により傷ついて起こるため、便秘を解消し、いきむことがなくなれば自然に解消することがあります。
しかし、切れ痔を繰り返し、固くなった組織で肛門が狭くなったり、切れやすくなる慢性裂肛は手術適応になります。
【はしり痔(痔瘻:じろう)】
最も危険とされる痔です。また、男性に多いとされています。肛門陰窩(こうもんいんか)というくぼみから感染し、膿(うみ)の通り道ができる病気です。
※必ず手術が必要となり、長年放置しておくと痔瘻(じろう)がんに発展する危険性があります。
~「肛門科と大きく掲げた病院は恥ずかしい」とお考えの方へ~
当院は、肛門専門医のいる外科胃腸科を掲げた病院です。
他の人に知られることなく受診ができます。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2023年2月20日
当院は肛門専門医のいる病院です。
当院は、外科胃腸科を掲げていますので、肛門科と大きく掲げた病院が恥ずかしい患者様でも、他の人に知られることなく受診することができます。
痔の悩みは1人で悩まないで、ぜひとも専門医の診察を受けてください。
患者さまに合った最適な治療法をご提案いたします。
まずは、お気軽にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2023年2月1日
アルコール性肝炎の予防
長期に渡り過剰に飲酒することでアルコール性肝炎になる恐れがあります。
肝硬変や肝がんといった命に関わる病気になる前に予防しましょう!
【アルコール性肝炎とは】
長期にわたって過剰に飲酒することによって起こる肝障害です。
アルコール性肝障害にも、軽いものから、重症のものまであります。
そのまま飲酒し続けると、やがて【肝硬変】や【肝がん】といった命に関わる
病気に進行します。
【病状】
食欲不振や上腹部の重苦しさなどの症状があります。
悪化して本格的なアルコール性肝炎になると、下記のような症状が現れます。
・体からアルコール臭がする
・肝臓が大きく腫大し、右側腹部が痛くなる
また病状が進行しますと、黄疸が出て、同時に発熱などの症状も現れ、治療が
非常に困難になります。
更に重症になると、肝性脳症や肺炎、急性腎不全や消化管出血を来たし、
エンドトキシン血症となり命に関わってきます。
【予防】
アルコール性肝炎はお酒の飲み方で予防することが可能です。
普段から適量な飲酒にとどめておき、もし症状がみられましたら、自制がきかなくなる前に断酒することが最も大切です。
特に女性の場合はアルコールに対する耐用量が一般的に少なく、少ない酒量でも
肝障害が起こることがありますので、女性の飲酒には注意が必要です。
まずは、お気軽に当院までご相談下さい。
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便秘には色々な程度があり、
原因によって扱いが違います。
便秘の程度と種類によって、次のように分けて考えてみましょう。
①2〜3日に1度排便はするが、便が固く量が少ないという人
- 原因
- 食事の量が少なかったり、栄養のあるものばかりを食べていると、食事のほとんどが吸収され、便になるカスがあまりできません。
- このような人は便のでき方が少なく2〜3日分たまってやっと一人前の便の量になるといった人で、別に病気ではありませんが、あまりお腹の調子がいいとは言えません。
- 対策
- 野菜、特にニンジンやごぼうなどをよく食べるようにしましょう。
- きのこ、たけのこ、コンニャク、海藻類はほとんど吸収されることなく便になりますので、便の量を増やすのに有効です。
②2〜3日おきに便秘と下痢を繰り返す人
- 原因
- 2〜3日便秘したらあと下痢を 2〜3回し、そのあとはまた 2〜3日分の便がたまって来ると1回目は硬い便、あと軟便または下痢で 2〜3回行きその次の日からまた便秘します。
- この様なものを交替性便秘といいます。
- 対策
- 交替性便秘は生活習慣に起因します。まず毎日決められた時間に出ても出なくてもトイレへ行くようにしましょう。
- 便の量が増えるよう野菜を食べましょう。
③お年寄りの方で排便がなく放置していると1週間たっても出ないという人
- 原因
- もともと腸の動きがにぶっていため、便が出にくくなっています。
- 対策
- 充分野菜の多い食事を摂りましょう。
- なるべく運動して腸の動きを促進しましょう。
④脳障害で半身不随の人や、お年寄りで寝たきりの方で、石のように硬くなった便がたまって出ない人
- 対策
- 手で便の摘出をしてあげなくてはうまく便が出ません。 摘出の要領は素人には難しいので診察にお越しください。
- また、下剤を差し上げ、硬くならないうちにイチジク浣腸をしてあげるようにしましょう。
- 在宅療養をなさっている方にとっては一番苦労されることの一つです。お気軽にご相談ください。
⑤便秘で便が出にくいのに1日何回もトイレに行き、しかも少量の下痢便しか出ない人
- 原因
- たいてい下部大腸に癌(がん)や腫瘍(しゅよう)のできている人か、何らかの原因で大腸が狭くなっている人です。
- 対策
- すぐ厳重な大腸の検査を必要とします。まずはご来院ください。
便秘や下痢にお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。
患者様一人一人の症状や生活環境に合った治療をいたします。
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2023年1月5日
食道アカラシア
・食べたものをよく嘔吐する
・食べ物がつかえる
・食べ物を上手く飲み込めない
・胸の痛みがある
このような症状はありませんか?
それは食道アカラシアかもしれません。
【食道アカラシアとは】
食道アカラシアは、食道から胃に入る入口(噴門)の筋肉が締まっていて、入口がなかなか開かないために、食物が食道から胃に落ちて行きにくい状態になって
います。食道がんに似ていて、食べ物をよく嘔吐します。
しかし、食道がんよりもわりと若い年齢の人にも見られるという特徴があります。
また、食道全体の筋肉がたるんでいて蠕動(ぜんどう)運動がないため、いつも
食べた物が多量に食道に溜まった状態になっています。
原因は不明ですが、食道の神経叢(しんけいそう)が変性してしまったためと
考えられます。
【診断方法】
X線透視
バリュウムを飲んで透視します。
内視顕微鏡検査
食道粘膜のただれ状態を見たりするのに必要です。
食道アカラシアを持っている人は食道がんの合併頻度が高いですので、それを見落とさないようにするために、時々行わなければなりません。
【治療方法】
バルーン(風船)を使って噴門を広げる治療を繰り返すことで、少しずつ通過をよくします。
それでも、効果が不十分な場合は手術を行います。
手術は胸腔鏡(きょうくうきょう)または腹腔鏡下(ふくくうきょうか)に噴門の筋肉を切開して広げるという方法をとります。小さい切開口で安全に手術ができ入院期間も短いです。
症状にお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。
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2022年12月20日
鼠径ヘルニアについて
太ももや足のつけね(鼠径部)に、指で押さえると引っ込む柔らかい腫れなど
ありませんか?
それは【鼠径ヘルニア】かもしれません。
【鼠径ヘルニアとは】
鼠径ヘルニアとは、一般に脱腸と呼ばれる良性の病気です。
立った時やお腹に力を入れた時に鼠径部の皮膚の下に腹膜や腸の一部などが出て
きて柔らかい腫れができます。普通は、指で押さえると引っ込みます。
最初はお腹の中から腸がでてき、次第に小腸などの臓器が出てくるので不快感や
痛みを伴ってきます。
【40代以上の男性は要注意!】
乳幼児の場合はほとんど先天的なものですが、成人の場合は加齢により身体の組織が弱くなることが原因で、特に40代以上の男性に多くみられる傾向があります。
乳幼児でも中高年でも鼠径ヘルニア患者の80%以上が男性です。
腹圧のかかる製造業や立ち仕事に従事する人に多くみられます。
【下記に当てはまる方も要注意】
・便秘症の人
・肥満の人
・前立腺肥大の人
・咳をよくする人
・妊娠している人
【治療方法】
小児と成人では原因が違い、治療法も異なります。
小児の場合、自然に治るケースもありますが、成人の場合はお薬で治すことができず、手術が必要になります。
放置しておくと緊急手術を要する場合がありますので、痛みの症状などがある方は早めに手術治療を受けましょう。
まずは、お気軽にご来院ください。
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2022年11月21日
ピロリ菌の除菌について
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息し、
胃の強い酸の中でも生きることができる菌です。
慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因のひとつになります。
何度も胃潰瘍を繰り返す人で、このピロリ菌がたくさんいる人は、
除菌すると潰瘍再発の防止に大変有効です。
検査料も薬代も健康保険が使えます。
治療についての正しい判断をいたしますので、まずはお気軽にご来院ください。
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2022年11月1日
虚血性大腸炎について
強い腹痛や血便・出血などがありませんか?
もしかしたら虚血性大腸炎(きょけつせいだいちょうえん)かもしれません。
【虚血性大腸炎とは】
大腸への血流が一時的に悪くなったため、大腸の粘膜が壊死(腐った)になったため起こる病気です。
最初は、強い便意があって便所に行ってもなかなか便がでず、しぼり上げるような腹痛と出血が始まります。その後は、周期的に腹痛と便意があり、便がなくなった後はほとんど出血し、15~20分おきに便所に行き、最後は便所から出られなくなって失神したり、救急車で運ばれたりします。
典型的な症例は、動脈硬化や一過性脳虚血を起こしたお年寄りの人に多い傾向が
あります。
【種類】
狭窄型(きょうさくがた)
大腸粘膜の壊死になった所が広く、かつ深く起こった時にみられる重症なものです。壊死のあと腸に広い潰瘍ができ、それが治るため大腸が狭くなり、更に排便がしにくくなります。
一過性型
軽症のもので、大腸粘膜の壊死が浅いため、潰瘍にならないでビランで治るか、
または潰瘍が生じても小さいため自然治癒します。
【治療】
重症な場合は、入院して点滴を続け、鎮痙剤の注射をしているうちに次第に良くなり、1週間もすれば出血も痛みもほとんど取れ治療に向かいます。
【予防】
虚血性大腸炎は、急性胃炎・急性胃潰瘍と大変似ており、共通点もあるので精神的なストレスがかなり関与している可能性があります。
ひどい便秘にならないように食生活などに気をつけたり、精神的ストレスを避け、ゆっくりとした生活を送ったりして予防しましょう。
左下腹部の腹痛がある場合、虚血性大腸炎の可能性が高いです。
まずは、お気軽に当院へご相談下さい。
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2022年10月20日
脂肪肝について
【脂肪肝とは】
肝臓の中に脂肪が過剰に蓄積した状態で、食生活が欧米化し、飽食状態の日本で
急速に増加している病気です。
成人病検診してみると、おおむね成人の3割に脂肪肝が見られたとさえ言われて
います。
【脂肪肝の主な原因】
かつてはアルコールの過飲によるものが大多数であるとされてきましたが、最近
では酒をあまり飲まないのに起こる “非アルコール性脂肪肝” が非常に増加して
います。特に糖尿病や肥満、高脂血症の方に多く見られることが特徴です。
【脂肪肝の症状】
一般には無症状のことが多く、人間ドックや成人病検診で腹部の超音波検査を受けて発見されることが多いのですが、脂肪肝が進んでくると右側腹部の重苦しいような痛みを訴え、特にアルコール性の脂肪肝は肝の腫大をよく触知するようになります。いわゆる肝臓が腫れたと言われるものです。
【脂肪肝を発見するために】
血液を調べる肝機能検査では脂肪肝の軽いうちは異常がなく、正常値を示すことが多いですが、酷くなりますと中性脂肪(トリグリセライド)や総コレステロールが高値となり、TTTやコリンエステラーゼが高値などが見られるようになります。
またγ-GTPやGOT、GPTも上昇しますが100前後という方が多いようです。
診断には超音波診断が最もよく、更に脂肪の分布状態を見たり、肝臓の大きさを見たりするにはCT検査が大変有効です。特に脂肪の沈着が不均一な、いわゆるまだら脂肪肝の時は肝がんとの区別が大変重要であります。
【脂肪肝の予防】
脂肪肝はひどくなると肝細胞の壊死と線維化が進んで肝硬変になることが確認されています。
脂肪肝になると治療は大変難しく、確実で有効な方法はありませんので、中性脂肪を増やさないように予防しましょう。
● 飲酒を少なく、飲み過ぎないように
● 肥満にならないように
● 適度な運動
自覚症状がほとんどないため、検査を受け、改善や予防に努めることが大切です。
当院では、腹部の超音波診断やはCT検査で調べることができます。
お気軽にご相談ください。
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2022年9月30日
食道がんについて
食道がんは、一昔前までは治療が困難でした。
しかし現在では手術のテクニックや機器類が格段に進歩してきているので
安全に手術を受けることができ、また治療成績も向上してきています。
【診断】
進行した食道がんなら胃の検査をする過程で簡単に発見されます。
またそれ程進んだ食道がんでなくても、少しでも表面が隆起していたり、凹んで
いたりしていれば、胃の精密検査を受けることによって、食道がんは発見され
ます。
ただしそのためには、レントゲン透視と内視鏡検査の両方を受けるのが万全で
よろしいと思います。
下記に当てはまる方は、早期発見のために食道の精密検査を受診されることを
おすすめします。
◯食道につかえ感のある人
◯食べている途中で、食べ物がつかえて下がらない人
◯以前、耳鼻科でがんまたは胃がんの治療をしたことがある人
◯親や兄弟が食道がんにかかったことがある場合
◯60歳以上になってタバコ、お酒をよく飲む人
【治療】
ごく早期の食道がんであれば手術をせずにカメラでみながら、がんの所をはぎ
取って治療します。
しかしちょっと進んだ食道がんでは手術をしなくてはなりません。
さらにもっと進行した食道がんでは放射線治療と温熱療法を併用してがんを小さくさせ、手術できる状態にして手術を行います。
まずは、お気軽にご来院ください。
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