「胃腸相談室・出張版」は、Facebookページからもご覧いただけます。
「いいね!」を押していただくと、ご自分のニュースフィードに表示されます。
Facebookページはコチラ
胃腸に関するお悩みは胃腸相談室にてお答えしております。
お気軽にご相談ください。
胃腸相談室について詳しくはコチラ
今までの胃腸相談はコチラ
2019年9月24日
肝硬変症について
【肝硬変症とは】
肝硬変症とは、肝臓の表面がでこぼこしていて光沢感がなくなり、
肝臓自体が硬くなってしまう状態のことです。
肝臓がんといった深刻な症状になる前に、まずは検査を受けましょう!
【種類・診断】
・B型またはC型の肝炎ウイルスに感染して慢性肝炎になり、
それから肝硬変になるもの
・アルコールを多飲して起こるアルコール性肝硬変
・アルコールは飲まないのに脂肪肝になり、更に肝硬変になるもの
慢性肝炎から肝硬変になるものがほとんどですが、どこまでが慢性肝炎でどこからが肝硬変であるのかの境界を決めることは容易ではありません。
それは、実際に肝臓を見たりさわったりするのは外科医か病理学者で、腹腔鏡
(ふくくうきょう)で直接肝臓を観察する以外はあまり見る機会がないからです。
しかし、検査によってかなり正確に診断することが可能です。
血液検査、いわゆる肝機能検査でほぼ見当できます。更に超音波検査、CTを行って肝臓の形、大きさ、凹凸などをつかめばほぼ診断できます。
【症状】
肝臓には「代償能」という機能があり、肝臓の一部に障害が起きても残りの部分がそれをカバーしてくれるため初期の頃はほとんど症状がありません。
しかし代償能にも限界があるので、少しお酒を飲み過ぎたり、食べ過ぎても、過労しても体がだるく肝機能検査をしてみると、悪化していたりします。
更にひどくなると、お腹にある臓器を包む膜の中に水が溜まり、お腹がふくれて蛙の腹のようになり、食欲が減退したり尿量が減ったりします。
更に悪化すると、肝臓に流れる門脈という血管の流れが悪くなり、食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)、胃静脈瘤(いじょうみゃくりゅう)が生じ、腹壁の血管も膨れ上がり血管が見えるようになります。
そうなると最も恐ろしい食道・胃静脈瘤の破綻による大吐血を来します。
したがって、破裂しそうな静脈瘤を見つければ大出血を起こさない前に静脈瘤をつぶしてしまう硬化療法を行って、静脈を正常に流れるようにするのがよろしいかと思います。
肝硬変症の方は肝臓の予備能力(代償能)の少ない状態で、なんとかバランスを取っていますので、できることならそのバランスは崩さないように安らかな生活をされるのが一番です。
もう一つ大切なことは肝臓がんの発生です。がんの発生を早く診断するには肝硬変症の方は3ヶ月に1度くらい血液検査をし、6ヶ月に1度くらい超音波の検査、あるいはCT検査をすることが必要です。当院でもこのようにして、厳重経過を見ている肝硬変症の方がたくさんおられます。
まずは、お気軽に当院にご相談下さい。
お問い合わせはコチラ
2019年9月9日
痔の症状について
1人で悩んでいませんか?
おしりの違和感…もしかしたら【痔】かもしれません。
『日本人の3人に1人は痔にかかっているといわれています』
〈症状について〉
下記のような症状のある方はぜひご相談ください。
☑排便時に肛門が切れる ☑腫れている
☑イボのようなものが出る ☑重い感じがする
☑出血する ☑下着が汚れる
☑痛い ☑いつも便が残っているような感じがする
☑かゆい
早めに診察を受けていればお薬で痔の治療ができる程度だったのに、我慢をして
症状が悪化するケースや、痔だと思って受診したら大腸がんが見つかったという
ケースもあります。
「恥ずかしい」からといって我慢せず、早めに診察を受けることをお勧めします。
治療を受けるにあたっては、納得のいくまで説明を聞くことが大切です。患者様の生活や環境に合わせ、最適な治療法をご提案いたします。
〜「肛門科と大きく掲げた病院は恥ずかしい」とお考えの方へ〜
当院は、肛門専門医のいる外科胃腸科を掲げた病院です。
他の人に知られることなく受診ができます。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2019年8月21日
冷たい物の摂り過ぎで胃腸が疲れていませんか?
暑い日が続いていますが、冷たい物の飲み過ぎ・食べ過ぎで、
胃腸が疲れていませんか?
下痢・食欲不振・胃もたれ・腹痛などのお腹の不調や胃腸に関することは、
専門医のいる当院へご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2019年7月16日
胸やけについて
【胸やけの原因】
胸やけの原因は、胃の手術を受けている人は別として、多くの人は胃酸が食道に
逆流してくることによって起こります。
【胃潰瘍・十二指腸潰瘍をお持ちの方】
一般に若い人で多いのは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍をお持ちの方で、たいてい強い
胃酸過多があります。
このような人は食後大体2~3時間して胸やけがします。
また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の持病をお持ちの方は、潰瘍が治っている時期にも
胃酸過多の素質が変わるわけではありませんので、時々胸やけがします。
胸やけが酷くなると、潰瘍が再発している可能性があるので、まだ痛みがなくても診察することをお勧めします。
【胃酸過多の傾向の方】
胃潰瘍や十二指腸潰瘍までなくとも、
胃酸過多の傾向の人は胸やけがします。
胸やけのする人は、簡単に胸やけの治療だけで済む人と胃潰瘍や十二指腸潰瘍が
あってその治療までしなくてはならない人がおりますので、胃の検査をしてみる
必要があります。
【胸やけの治療法】
単純な胸やけであれば、胃薬など色々な薬をうまく組み合わせて使えば良くなり
ますので、ご相談下さい。
外出や旅先で薬の持ち合わせがない時は、牛乳を少量ずつゆっくり飲むと止まり
ます。また、胸やけのしやすい食品は避けましょう。
◯胸やけのしやすい食品
さつまいも、生菓子、コーヒー、脂っこいもの、からし類など、塩のよくきいた
魚の乾物 など
つらく不愉快な胸やけにお困りの方は、ぜひ早期に治しましょう。
まずは、お気軽に当院までご相談下さい。
〜「肛門科と大きく掲げた病院は恥ずかしい」とお考えの方へ〜
当院は、肛門専門医のいる外科胃腸科を掲げた病院です。
他の人に知られることなく受診ができます。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2019年7月1日
虚血性大腸炎について
強い腹痛や血便・出血などがありませんか?
もしかしたら虚血性大腸炎(きょけつせいだいちょうえん)かもしれません。
【虚血性大腸炎とは】
大腸への血流が一時的に悪くなったため、大腸の粘膜が壊死(腐った)になったため起こる病気です。
最初は、強い便意があって便所に行ってもなかなか便がでず、しぼり上げるような腹痛と出血が始まります。その後は、周期的に腹痛と便意があり、便がなくなった後はほとんど出血し、15~20分おきに便所に行き、最後は便所から出られなくなって失神したり、救急車で運ばれたりします。
典型的な症例は、動脈硬化や一過性脳虚血を起こしたお年寄りの人に多い傾向が
あります。
【種類】
狭窄型(きょうさくがた)
大腸粘膜の壊死になった所が広く、かつ深く起こった時にみられる重症なものです。壊死のあと腸に広い潰瘍ができ、それが治るため大腸が狭くなり、更に排便がしにくくなります。
一過性型
軽症のもので、大腸粘膜の壊死が浅いため、潰瘍にならないでビランで治るか、
または潰瘍が生じても小さいため自然治癒します。
【治療】
重症な場合は、入院して点滴を続け、鎮痙剤の注射をしているうちに次第に良くなり、1週間もすれば出血も痛みもほとんど取れ治療に向かいます。
【予防】
虚血性大腸炎は、急性胃炎・急性胃潰瘍と大変似ており、共通点もあるので精神的なストレスがかなり関与している可能性があります。
ひどい便秘にならないように食生活などに気をつけたり、精神的ストレスを避け、ゆっくりとした生活を送ったりして予防しましょう。
左下腹部の腹痛がある場合、虚血性大腸炎の可能性が高いです。
まずは、お気軽に当院へご相談下さい。
お問い合わせはコチラ
2019年6月17日
女性と痔について
妊娠や出産をきっかけに痔を発症することがあります。
ほとんどは薬でよくなりますが、手術が必要な場合もあるので
気をつけましょう!
また、おしりに見られる症状で、出血・腫れ・痛みといった、一見「痔かな?」と思うような症状の中には、おしりに関係する他の病気や大腸のトラブルが原因となって起こっている場合もあります。
とくに、痔の経験がある方は出血や腫れに慣れてしまっているため、そのままに
してしまい他の病気を見逃すケースも少なくありません。
ちょっと心配…という人は、チェックしておきましょう。
~「肛門科と大きく掲げた病院は恥ずかしい」とお考えの方へ~
当院は、肛門専門医のいる外科胃腸科を掲げた病院です。
他の人に知られることなく受診ができます。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2019年6月3日
潰瘍性大腸炎について
肛門に痛みはないが、血便や粘液が出ることはありませんか?
もしかしたら【潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)】かもしれません。
【潰瘍性大腸炎とは】
とても複雑で原因のわかりにくい病気です。
また、重症化すると手に負えないくらい治療に難渋し、治っても再発する厄介な
病気です。
そういったことで、潰瘍性大腸炎は難病に指定されています。
最初の症状は、血便が出ることで気づきます。最初は痔かな?と思う程度で、赤い血液が紙に付いたり便に血液がついたりしますが、肛門に痛みはなく、長く続くため不思議に思い病院へ来られる方が多いようです。
発病年齢は、20歳代が多いですが、15~19歳の間にも発病がみられ、男女ともに比較的若年から発病し、再発、再燃を繰り返します。
【検査方法】
大腸内視鏡検査、X線検査を行います。
しかし、あまり頻繁に行うと病状を悪化させることがありますので、必要な程度にとどめるのが良いです。
【種類】
潰瘍大腸炎は、普通は肛門に近い方から次第に上の方へ広がって行き、病変の範囲によって分かれます。
1.直腸型
2.左側結腸型
3.全大腸型
直腸型は一般に軽く、再発しても軽くまた再発しない症例もあります。
また全大腸型は一番重く、一度治ってもすぐに再発するものもあります。
潰瘍大腸炎は、軽症なものから重症なものまで千差万別で、レントゲンや内視鏡
所見も大いに異なりますので、どの型でどれくらい進行しているか見極め、適切な治療をすすめなければなりません。
【再発・再燃】
再発しやすい要因は、過労、睡眠不足、生活の不規則、精神的なストレスなどが
上げられますので注意しましょう。
再燃を繰り返すと…
直腸型や左側結腸型は老年化するにつれ、自然治癒する人が多いです。
ところが、非常に長期にわたり再発・再燃を繰り返すと大腸がんが発生することがあります。
また、もう一つ危険な合併症が「劇症型の中毒性巨大結腸」です。
これは、死に至る場合もあります。
重症化しているのに不適正な治療をしたり、治療を怠った時になるものなので
適正な治療をしていればそんなことにはなりません。
病状にあった適正な治療を行うことが大切です。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2019年5月20日
鼠径ヘルニアについて
太ももや足のつけね(鼠径部)に、指で押さえると引っ込む柔らかい腫れなど
ありませんか?
それは【鼠径ヘルニア】かもしれません。
【鼠径ヘルニアとは】
鼠径ヘルニアとは、一般に脱腸と呼ばれる良性の病気です。
立った時やお腹に力を入れた時に鼠径部の皮膚の下に腹膜や腸の一部などが出て
きて柔らかい腫れができます。普通は、指で押さえると引っ込みます。
最初はお腹の中から腸がでてき、次第に小腸などの臓器が出てくるので不快感や
痛みを伴ってきます。
【40代以上の男性は要注意!】
乳幼児の場合はほとんど先天的なものですが、成人の場合は加齢により身体の組織が弱くなることが原因で、特に40代以上の男性に多くみられる傾向があります。
乳幼児でも中高年でも鼠径ヘルニア患者の80%以上が男性です。
腹圧のかかる製造業や立ち仕事に従事する人に多くみられます。
【下記に当てはまる方も要注意】
・便秘症の人
・肥満の人
・前立腺肥大の人
・咳をよくする人
・妊娠している人
【治療方法】
小児と成人では原因が違い、治療法も異なります。
小児の場合、自然に治るケースもありますが、成人の場合はお薬で治すことができず、手術が必要になります。
放置しておくと緊急手術を要する場合がありますので、痛みの症状などがある方は早めに手術治療を受けましょう。
まずは、お気軽にご来院ください。
お問い合わせはコチラ