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2019年5月7日
こどもの腹痛・おならにお悩みの方へ
しょっちゅうお腹が痛くなったり、おならを我慢したりしてませんか?
「虫垂炎(ちゅうすいえん)ではないか」と心配されて診察してみても、
病気や変わったところがないことがあります。
そのような時は一応、白血球数などの必要な検査を行います。
しかし、それと同時にその患者さんのお話をよく引き出すことが大切です。
キリキリ痛む、ギューと痛む、長く続く、便所に行けば止まる、
毎朝大便に行っている…など
また、男女共学の学校に通う学生にも多いようです。
治療と対策
●毎朝ゆっくりと排便しましょう
- 排便さえ十分にしておけば、ガスは臭くありません。
- 便が硬すぎて毎日出ない場合は、緩下剤(かんげざい)や整腸剤を処方したりします。
- ★もしも学校や職場でお腹が痛くなったら
- 保健室に行ってもよいので、よくおなかを揉んで便所に行き、ゆっくり便かおならを出しましょう。
●落ち着いて食事をしましょう
- ガスやおならの原料は主に口(または鼻)から飲み込んだ空気です。
- 誰でもお茶碗1杯のご飯を食べると、茶碗1杯分ぐらいの空気を飲み込むと言います。
- 落ち着いて食事をすれば、飲み込む空気は多くありません。
- また、飲み込んでもゲップを出してしまえばおなかをめぐりません。
- 緊張して食事をしたり、普段でも緊張していると
- ハッとして空気を飲み込んでしまいます。
- なので緊張すればするほどおなかが張って痛みます。
きめ細やかな問診と適切な内服で治療いたします。
お子さんに限らず、大人の方もお気軽にご相談ください。
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2019年4月22日
食道アカラシア
・食べたものをよく嘔吐する
・食べ物がつかえる
・食べ物を上手く飲み込めない
・胸の痛みがある
このような症状はありませんか?
それは食道アカラシアかもしれません。
【食道アカラシアとは】
食道アカラシアは、食道から胃に入る入口(噴門)の筋肉が締まっていて、入口がなかなか開かないために、食物が食道から胃に落ちて行きにくい状態になって
います。食道がんに似ていて、食べ物をよく嘔吐します。
しかし、食道がんよりもわりと若い年齢の人にも見られるという特徴があります。
また、食道全体の筋肉がたるんでいて蠕動(ぜんどう)運動がないため、いつも
食べた物が多量に食道に溜まった状態になっています。
原因は不明ですが、食道の神経叢(しんけいそう)が変性してしまったためと
考えられます。
【診断方法】
X線透視
バリュウムを飲んで透視します。
内視顕微鏡検査
食道粘膜のただれ状態を見たりするのに必要です。
食道アカラシアを持っている人は食道がんの合併頻度が高いですので、それを見落とさないようにするために、時々行わなければなりません。
【治療方法】
バルーン(風船)を使って噴門を広げる治療を繰り返すことで、少しずつ通過をよくします。
それでも、効果が不十分な場合は手術を行います。
手術は胸腔鏡(きょうくうきょう)または腹腔鏡下(ふくくうきょうか)に噴門の筋肉を切開して広げるという方法をとります。小さい切開口で安全に手術ができ入院期間も短いです。
症状にお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。
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2019年4月8日
アルコール性肝炎の予防
長期に渡り過剰に飲酒することでアルコール性肝炎になる恐れがあります。
肝硬変や肝がんといった命に関わる病気になる前に予防しましょう!
【アルコール性肝炎とは】
長期にわたって過剰に飲酒することによって起こる肝障害です。
アルコール性肝障害にも、軽いものから、重症のものまであります。
そのまま飲酒し続けると、やがて【肝硬変】や【肝がん】といった命に関わる
病気に進行します。
【病状】
食欲不振や上腹部の重苦しさなどの症状があります。
悪化して本格的なアルコール性肝炎になると、下記のような症状が現れます。
・体からアルコール臭がする
・肝臓が大きく腫大し、右側腹部が痛くなる
また病状が進行しますと、黄疸が出て、同時に発熱などの症状も現れ、治療が
非常に困難になります。
更に重症になると、肝性脳症や肺炎、急性腎不全や消化管出血を来たし、
エンドトキシン血症となり命に関わってきます。
【予防】
アルコール性肝炎はお酒の飲み方で予防することが可能です。
普段から適量な飲酒にとどめておき、もし症状がみられましたら、自制がきかなくなる前に断酒することが最も大切です。
特に女性の場合はアルコールに対する耐用量が一般的に少なく、少ない酒量でも
肝障害が起こることがありますので、女性の飲酒には注意が必要です。
まずは、お気軽に当院までご相談下さい。
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2019年3月25日
食道がんについて
食道がんは、一昔前までは治療が困難でした。
しかし現在では手術のテクニックや機器類が格段に進歩してきているので
安全に手術を受けることができ、また治療成績も向上してきています。
【診断】
進行した食道がんなら胃の検査をする過程で簡単に発見されます。
またそれ程進んだ食道がんでなくても、少しでも表面が隆起していたり、凹んで
いたりしていれば、胃の精密検査を受けることによって、食道がんは発見され
ます。
ただしそのためには、レントゲン透視と内視鏡検査の両方を受けるのが万全で
よろしいと思います。
下記に当てはまる方は、早期発見のために食道の精密検査を受診されることを
おすすめします。
◯食道につかえ感のある人
◯食べている途中で、食べ物がつかえて下がらない人
◯以前、耳鼻科でがんまたは胃がんの治療をしたことがある人
◯親や兄弟が食道がんにかかったことがある場合
◯60歳以上になってタバコ、お酒をよく飲む人
【治療】
ごく早期の食道がんであれば手術をせずにカメラでみながら、がんの所をはぎ
取って治療します。
しかしちょっと進んだ食道がんでは手術をしなくてはなりません。
さらにもっと進行した食道がんでは放射線治療と温熱療法を併用してがんを小さくさせ、手術できる状態にして手術を行います。
まずは、お気軽にご来院ください。
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2019年2月25日
胃腸相談Q&A
〈ご質問〉
血液検査で、肝機能が悪いと診断されました。どのような病気が分かるのですか?
回答
〈回答〉
一言で肝機能が悪いと言っても肝臓の病気は多種多様です。
血液検査で判断できる病気や超音波・CTで発見できる病気もあります。
◯血液検査で分かる肝臓の病気
・急性肝炎 ・総胆管結石
・慢性肝炎 ・閉鎖性黄疸
・劇症肝炎
◯超音波・CTで分かる肝臓の病気
・軽い脂肪肝 ・小さな肝がん
・肝硬変症 ・転移性がん
・肝血管腫 ・肝のう胞
肝機能検査は、肝臓の病気を見つける入り口です。
他の検査法との組み合わせで、隠れている病気を発見できます。
気になる方は、お気軽に当院にご相談下さい。
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2019年2月12日
食道潰瘍にご注意!
胸やけ・胸痛がしたり、胃酸がよく上がってきたりしませんか?
それは【食道潰瘍】かもしれません。
食道潰瘍とは
非常に頑固な胸やけがして胸痛が少しずつひどくなり、胃液がよく上がってきたりします。
胃液などの逆流を繰り返すと、食道の粘膜が傷つきただれ潰瘍(かいよう)ができますが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療さえきちんとしておけばだいたい予防できます。
しかし、食道裂孔滑脱(しょくどうれっこうかつだつ)ヘルニアや逆流性食道炎の見られる人の潰瘍は大変ひどく、頑固で非常に苦労することの多い病気です。
治療方法
非常に強力な胃酸分泌抑制剤を使う必要があり、
長期に渡って薬を服用しなければなりません。
他の薬に変えたり、止めたりしたらすぐに再発する頑固な人もいます。
検査方法
〈X線透視〉
食道壁の硬さを見極め、食道がんになっていないかを知る有効な検査です。
〈内視鏡検査〉
食道潰瘍の形や出血の程度を知る最も重要な検査です。
悪化すると…
食道裂孔滑脱ヘルニアに合併した食道潰瘍が大変慢性化すると、
潰瘍の周囲が赤く見え、ここを調べると食道粘膜ではなく、
胃か腸の粘膜のように見えるバレット潰瘍というものになります。
家庭内での治療方法
・胸やけの起こりにくいような食事をしましょう
・ゆっくりよく噛んで食べましょう
・あまり前かがみの仕事をしないようにしましょう
・腰が曲がりにくいようにコルセットを締めましょう
・夜間寝るときは枕を高くして寝ましょう
まずは、お気軽に当院までご相談下さい。
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