「胃腸相談室・出張版」は、Facebookページからもご覧いただけます。
「いいね!」を押していただくと、ご自分のニュースフィードに表示されます。
Facebookページはコチラ
胃腸に関するお悩みは胃腸相談室にてお答えしております。
お気軽にご相談ください。
胃腸相談室について詳しくはコチラ
今までの胃腸相談はコチラ
2017年11月7日
痔の予防・対策について
痔の発症は、便秘や下痢、食事など、普段の生活習慣が大きく関わってきます。
痔を治すために薬を使うことは大切ですが、「生活習慣」を改善することが基本となります。
◯バランスの良い食生活
必要以上に食事制限によるダイエットは、便の量が少なく腸管が刺激されにくいため、便秘になりやすいです。スムーズな便通のために、野菜・くだもの・きのこ類・海藻類・イモ類・豆類などの食物繊維を含んだものを積極的にとりましょう。
◯正しい排便習慣
トイレでの長居、いきみ過ぎなどは痔を誘発・悪化させることになります。
トイレは、便意を感じてから行くようにしましょう。また、排便時間は短くすませ、強くいきまないようにしましょう。
◯ストレスをためない
腸は、ストレスの影響を受けやすいため、ストレスが要因で便秘や下痢になることがあります。
睡眠や休息、気分転換などストレスを緩和しましょう。
◯長時間同じ姿勢を続けない
一日中立ちっぱなしや座りっぱなし、重い物を持ち上げる動作や中腰の体勢などはおしりに大きな影響を与えますので、注意が必要です。
普段から同じ姿勢で過ごしがちな方は、定期的に体を動かしておしりの血行改善を心がけましょう。
◯香辛料やお酒をとりすぎない
香辛料のとりすぎは、排便時に肛門部を刺激する恐れがあるので注意しましょう。
また、アルコールのとりすぎも、下痢やうっ血を起こしやすく、痔を悪化させる要因となります。
◯水分をこまめに補給する
便が硬くなる原因の一つに水分不足があげられます。
水分が少ないと、便秘になりやすくなったり、便が肛門を傷つけやすくなったりします。
起床後、仕事の合間、スポーツの後など、こまめに水分補給をしましょう。
◯お風呂にゆっくりつかる
体が冷えると、血液の循環が悪くなり痔に悪影響を及ぼします。
血行をよくしたり、おしりを清潔に保つために入浴は大切です。
また、入浴はうっ血を改善する効果もあるので、シャワーだけで済ませずに、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるようにしましょう。
~「肛門科と大きく掲げた病院は恥ずかしい」とお考えの方へ~
当院は、肛門専門医のいる外科胃腸科を掲げた病院です。
他の人に知られることなく受診ができます。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ
2017年10月23日
あなたの便秘はどのタイプ?
ツラい便秘…我慢せずに治しましょう!
便秘には、色々な程度と種類があります。
次のように分けて考えてみましょう。
①2~3日に1度排便するが、便が硬く量が少ない人
<対策>
野菜、特にニンジンやごぼうなどをよく食べるようにしましょう。
きのこ、たけのこ、コンニャク、海藻類はほとんど吸収されることなく便になるので、便の量を増やすのに有効です。
②2~3日おきに便秘と下痢を繰り返す人
<対策>
まず毎日決められた時間に出ても出なくてもトイレへ行くようにしましょう。
また、便の量が増えるように野菜を食べましょう。
③お年寄りの方で、排便がなく放置していると1週間たっても出ないという人
<対策>
充分野菜の多い食事を摂りましょう。
なるべく運動して腸の動きを促進しましょう。
④脳障害で半身不随の人や、お年寄りで寝たきりの方で、石のように硬くなった便がたまって出ない人
<対策>
手で便の摘出をしてあげなくてはうまく便が出ません。摘出の要領は素人では難しいので診察にお越しください。
また、下剤を差し上げ、硬くならないうちにイチジク浣腸をしてあげるようにしましょう。
⑤便秘で便が出にくいのに1日何回もトイレに行き、しかも少量の下痢便しか出ない人
<対策>
すぐ厳重な大腸の検査を必要とします。まずは、ご来院ください。
便秘や下痢にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
患者一人一人の症状や生活環境に合った治療をいたします。
お問い合わせはコチラ
2017年10月10日
胆石症について
脂っこい食事が多い方は要注意!
お腹やみぞおちが痛い・発熱がある…
その症状、もしかしたら【胆石症】かもしれません。
【胆石症とは】
肝臓や胆のう、胆管に結石(石)ができる病気を総称して「胆石症」といいます。結石がどこにあるかによって名称が異なり、それぞれ症状も違います。
【胆石が出来る原因】
日本人の胆石の約70%は、コレステロール系の胆石です。
体内の過剰なコレステロールは胆汁のなかに排出されますが、コレステロールが増えすぎると、溶けきれないコレステロールが結晶化し、どんどん大きくなって胆石となります。
油脂の多い食事や、肥満、糖尿病、妊娠している人は胆汁中のコレステロールが増える原因となりますのでご注意ください。
【胆石と症状】
胆のう結石(胆石)があるからといって、必ずしも症状があるわけではありません。胆のう結石を持っている人の23%は無症状といわれています。
胆石の痛みは決まったところだけが痛むのではなく、人によっていろいろな場所に痛みの症状がでます。
◯右の肋骨の下あたり
◯みぞおち・おへその上の方…など
また、痛みの種類も一様ではなく、様々です。
◯鋭く差しこむような痛み
◯鈍い重苦しい痛み
◯肩こりのように張った感じ…など
発熱や眼球結膜(白眼)、皮膚が黄色くなるなどの症状がでる場合もあります。
痛みなどの症状がある胆石は、早めの治療・手術をおすすめします。
肝臓の検査・超音波検査・CT検査で見つけることができますので、
まずは、お気軽にご来院ください。
お問い合わせはコチラ
2017年9月25日
虚血性大腸炎について
強い腹痛や血便・出血などがありませんか?
もしかしたら虚血性大腸炎(きょけつせいだいちょうえん)かもしれません。
虚血性大腸炎とは
大腸への血流が一時的に悪くなったため、大腸の粘膜が壊死(腐った)になったため起こる病気です。
最初は、強い便意があって便所に行ってもなかなか便がでず、しぼり上げるような腹痛と出血が始まります。その後は、周期的に腹痛と便意があり、便がなくなった後はほとんど出血し、15~20分おきに便所に行き、最後は便所から出られなくなって失神したり、救急車で運ばれたりします。
典型的な症例は、動脈硬化や一過性脳虚血発作を起こしたお年寄りの人に多い傾向があります。
種類
狭窄型(きょうさくがた)
- 大腸粘膜の壊死になった所が広く、かつ深く起こった時にみられる重症なものです。壊死のあと腸に広い潰瘍ができ、それが治るため大腸が狭くなり、更に排便がしにくくなります。
一過性型
- 軽症のもので、大腸粘膜の壊死が浅いため、潰瘍にならないでビランで治るか、または潰瘍が生じても小さいため自然治癒します。
治療
重症な場合は、入院して点滴を続け、鎮痙剤の注射をしているうちに次第に良くなり、1週間もすれば出血も痛みもほとんど取れ治療に向かいます。
予防
虚血性大腸炎は、急性胃炎・急性胃潰瘍と大変似ており、共通点もあるので精神的なストレスがかなり関与している可能性があります。
ひどい便秘にならないように食生活などに気をつけたり、精神的ストレスを避け、ゆっくりとした生活を送ったりして予防しましょう。
左下腹部の腹痛がある場合、虚血性大腸炎の可能性が高いです。
まずは、お気軽に当院へご相談下さい。
お問い合わせはコチラ
2017年9月11日
肝臓がんの治療について
肝臓がんの治療は最近非常に進んでおります。
画像診断が精密になったおかげで、がんの大きさや数がはっきり判るようになり、治療法の選択が大変しやすくなりました。
治療法の種類
- ・肝切除術
- ・エタノール注入法
- ・マイクロウエーブ焼灼(しょうしゃく)療法
- ・肝動脈塞栓(そくせん)療法
- ・肝動脈注化学療法
- *がんの大きさや数、肝機能の評価などによって最も適切な治療法を選択します。
このような治療法を組み合わせて行うことにより、当院でも長期生存の方が多数おられます。
肝がんの治療は、大変技術を要するものです。専門にされている施設をご紹介いたします。まずは、お気軽に当院までご相談下さい。
お問い合わせはコチラ
2017年9月4日
食道に物がひっかかったら…
食道に物がひっかかったら…軽く見ないで病院へ!
当院には、様々な物を飲み込んでひっかかったと言って来られる患者さんがいます。入れ歯、魚の骨、針、ピン、ヒートシールパックに入ったままの薬、10円玉など実に様々で、なかにはこんな物を?と首をかしげたくなるような物もあります。
治療法
まず胸部のX線写真をとります。
すると、プラスチックは写りませんが金属製の物、せともの製は写りますので、
どの辺ひっかかっているかがあらかじめ解ります。
その上で慎重に内視鏡を入れてみます。
普通はこれで簡単に見えて診断がつきます。
10円玉や円っこい物の場合
- 鉗子(かんし)で押すとたいてい胃内に落ち込むので、
- 数日中に便と一緒に排泄されます。
ヒートシールパックに入ったままの薬の場合
- これを飲み込むのは、たいてい相当のお年寄りになります。
- ヒートシールはアルミ箔とプラスチックでできているため、
- 取り出そうとするとカミソリの刃のように食道壁を傷つけて大変危険です。
- 従って、薬を飲ませる時はこのようなことがないように
- 充分気をつけてあげて下さい。
その他の場合
- 魚の骨、針、ピン、つまようじ、爪のついたブリッジなどは
- 大変危険なものとなります。
- なぜならたいてい食道壁に物がささっており、無理して取ると壁が裂けて、そのあと極めて重篤(じゅうとく)な縦隔洞炎(じゅうかくどうえん)を起こすからです。
決して楽観せず、まずは病院へお越しください。
お問い合わせはコチラ
2017年8月16日
痔の治療について
一人で悩まずに、それぞれにあった治療を行いましょう!
【痔のタイプ】
痔は、大きく分けて3つのタイプがあります。
・イボ痔(痔核)
・切れ痔(裂肛)
・はしり痔(痔瘻:じろう)
【イボ痔(痔核)】
男女ともに最も発症する方の多い痔です。
◯外痔核
外側にできる痔です。便の排出には問題にならない場合がありますが、座ったり押したりすると痛む場合があります。出血は少ないです。
◯内痔核
内側にできる痔です。軽度の場合は、肛門の内部に痛みもないため全く気づかない方もいますが、症状が進行すると排便時などに外に飛び出してくることがあります。飛び出すほどに切れて出血することもあります。
〈治療〉
症状の軽いものなら、まずは保存療法(手術をしない治療法)で治療を行います。
〈外科的療法〉
当院では、痔核結紮法(じかくけっさつほう)による治療を行います。
①麻酔:痔核の周辺に局所麻酔を注射で打ちます。
②手術:痔核を外に引っ張り出します。たるんだ皮膚を含めて痔核の真ん中に針糸を通し、左右に分けて患部をクルリと囲みます。
③結紮(けっさつ):通した糸をきつくしめます。痔核へ血がいかなくなり、徐々に壊死していきます。
④1週間後:壊死した痔核が1週間前後で取れます。痔核が取れた後の創面を軟膏や座薬で保護し、傷がふさがれば完治となります。
【切れ痔(裂肛)】
肛門が切れてしまうことにより起こります。男性より女性の発症率の高いものになります。
※切れ痔の人はイボ痔を発症している可能性も高いので要注意!
〈治療〉
切れ痔は、いきんだり硬い便により傷ついて起こるため、便秘を解消し、いきむことがなくなれば自然に解消することがあります。
しかし、切れ痔を繰り返し、固くなった組織で肛門が狭くなったり、切れやすくなる慢性裂肛は手術適応になります。
【はしり痔(痔瘻:じろう)】
最も危険とされる痔です。また、男性に多いとされています。肛門陰窩(こうもんいんか)というくぼみから感染し、膿(うみ)の通り道ができる病気です。
※必ず手術が必要となり、長年放置しておくと痔瘻(じろう)がんに発展する危険性があります。
~「肛門科と大きく掲げた病院は恥ずかしい」とお考えの方へ~
当院は、肛門専門医のいる外科胃腸科を掲げた病院です。
他の人に知られることなく受診ができます。
まずは、お気軽に当院にご相談ください。
お問い合わせはコチラ